千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2024年1月7日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 4:01 窪山展望公園−−4:09 尾根取付(害獣除け柵)−−4:21 林道−−4:33 送電鉄塔−−5:03 大峯山−−5:17 林道−−5:29 廃林道−−5:43 廃林道終点−−6:22 鏡台山北峰−−6:33 鏡台山−−6:43 富士見台直下−−6:52 林道−−6:59 送電鉄塔−−7:31 五里ヶ峰−−7:47 971m峰−−7:57 942m峰−−8:06 875m峰−−8:08 送電鉄塔−−8:28 尾根取付(害獣除け柵)−−8:38 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2024年1月7日 日帰り
天候曇後僅かな降雪後吹雪後僅かな降雪後晴
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
GPS紛失のためログ無し
コメント2024年最初の山。冬型の気圧配置が強まりつつある中を登ったら出だしは僅かな降雪で鏡台山周辺では吹雪、その後は僅かな降雪に戻って下界に下山したら晴に回復した。雪に降られたが新雪は1mmにも満たないほどで、古い雪は鏡台山周辺のみ残っていて一番深いところで5cmくらいと思われる。長野盆地周囲の山は雪雲に覆われて北アルプスも見えなかった。正月休みで疲労が取れたようで通常5時間かかるのを4時間40分弱しかかからず、前回より約30分も早かった。自宅出発時にGPSを紛失してしまったが帰宅後に無事発見できた


鏡台山北峰直下、標高1230m付近。吹雪で雪が横から吹き付けていてフラッシュ使用でもブレている


窪山展望公園駐車場を出発 尾根取付入口
ここで尾根に取り付く 林道(標高520m付近)
送電鉄塔手前の灌木藪 送電鉄塔(標高620m付近)
送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景 送電鉄塔東側のトラロープ。でも道は無い
大岩(標高660m付近) 大峯山山頂。明るさ不足でピンボケ
1ヵ月前に残置した鹿の角はそのまま残っていた 林道の標識。でも登山道は廃道化
古い雪が僅かに残る 廃林道に降り立つ(標高970m付近)
廃林道終点(標高1040m付近) 標高1080m付近
1267m峰(鏡台山北峰) 鏡台山山頂
富士見台の岩場を巻く 薄っすらと新雪
林道近くまで下りて雪雲から出て五里ヶ峯が見えた 林道。凍結あり
920m鞍部の送電鉄塔 7時17分にやっと雲から日が出た
水溜りの残骸 五里ヶ峯山頂直下
五里ヶ峯山頂 五里ヶ峯から見た西側の展望
五里ヶ峯北側直下の巻き道。足跡があった 勘助道(標高950m)
920m鞍部(商売池口) 971m峰
942m峰 875m峰
875m峰でも雪が降ったようだ 875m峰北西の送電鉄塔
ここで登山道を離れて北へ 送電鉄塔から北に派生する尾根入口から見た鏡台山
送電鉄塔から北に派生する尾根入口 標高500m付近の倒木帯
尾根末端の柵の出入口 猫が居ついている工場。今日は日曜なので休業
外に出ている猫は1匹だけだった 下界から見た大峯山
窪山展望公園駐車場到着 窪山展望公園から見た北西の展望、雲が多い


 2023年最後の山は裏山と言える茶臼山に大晦日に登って終了したが、微熱+頭痛の中を無理をして登ったため2024年は風邪で寝込んで年が明けた。寝ている最中に久々の大きな揺れでたたき起こされたと思ったら能登半島の大地震だった。翌日もまだ熱が引かずに寝ていたら今度は羽田で航空機事故と、年明け早々に大災害と大事故が立て続けに発生した年は記憶にない。いったい今年はどうなってしまうのだろうか?

 3日もまだ体調が戻らないので寝て過ごし、4日は会社の仕事始め。幸いに丸3日の療養の効果があって会社では体調不良は齧られなかった。そして6日の土曜日は珍しく出勤日で7日日曜日が週末のお休み。土曜日は冬型の気圧配置が緩んで晴れて暖かく、山では気持ちよく歩けそうないい天気で会社で働くのはもったいないくらいだった。それに対して日曜日の予報は冬型の気圧配置が強まって長野盆地でも早朝と夜以降は降雪の予報。ただし本格的な雪は夜になってからのようで、まだ山に出かけてもラッセルにはならないだろうと出かけることにした。年始は山に行かずに寝て過ごした影響で少しでも体力作りに励もうと、いつもの鏡台山〜五里ヶ峯周回の5時間コースである。

 日曜早朝にネットで短時間降雨予報を確認すると昨晩より悪化して午前7時くらいを中心に鏡台山周辺で本降りになりそうだが、その時間は1時間ほどでその後は回復するとのことで雪を覚悟で出発。寒気が入っていることを考えれば山の上は雨ではなく雪だろう。この時はまだ雪は降っておらずに雲は多いものの月明かりが見えていた。雲が多い影響か気温は高めで+1℃あり、車のガラスに霜は降りておらず久しぶりに霜取り作業無しで出発できた。

 無人の窪山展望公園に到着して小さなナップザックを背負う前に肩紐に取り付けたGPSの電源を入れようとしたらGPSが無い! 車の中を探したが見当たらず、どうやら自宅出発時にどこかに落としたようだ。このGPSは2013年12月に購入してもう10年も使い続けている古いもので、紛失しても今の時代ならスマホで十分代用可能であるが、冬場の低温環境と電池交換可能で長時間稼働を考慮するとありがたい存在だった。ここで探しても出てこないのは間違いなく、いつものコースでGPSのログが無くても支障はないのでこのまま出発することにした。GPSは帰宅後に捜索しよう。まだ空には月が見えていたが、微かに雪が舞い始めたようだ。

 今回はおまけに防水防寒手袋も忘れてしまって車の運転時に使ったフリースの手袋のみ。今日は降雪が予想され、稜線に出れば冷たい北風も吹いているだろうからフリースでは水も風も通すのでまずい。そこで車に常備しているオーバーミトンも持っていくことにした。かなり古くて防水性能は劣化しているだろうが、雪なら問題なかろう。

 いつもの場所から尾根に取り付く。今シーズン何度も歩いているルートなので最初は自分の足跡が残っているが、進むにつれて徐々にルートがばらけるので途中からは明瞭な足跡は消えてしまい、いつものように灌木が少なく歩きやすいところを適当に登っていく。出出しから急斜面の連続で体が発熱し、気温が高めなこともあり早々に防寒装備を脱いで薄いウィンドブレーカだけになる。

 林道を越えて獣道で土の法面を突破してなおも急斜面を登り続けて灌木藪が登場すれば送電鉄塔で展望が開ける。毎度のごとくここで千曲市街地の夜景を撮影してから先に進む。大岩の左を巻いて一時的に傾斜が緩んで尾根が明瞭化するがそれも束の間で、再び傾斜がきつくなって尾根幅が広がる。しかし山頂が近付いてくると徐々に傾斜が緩んでくると同時に徐々に風が出てきた。大峯山に出れば北風が直接吹き付けるようになって寒くなるので、その手前で防風+防寒目的で雨具の上着を着用した。

 大峯山山頂に到着。1ヵ月前に残置した鹿の角はまだ枝にぶら下がったままだった。予想通り冷たい北風が強まって風に乗って横から雪が舞っていたが、まだ雪の量はごく僅かで埃が宙を舞っている程度。LEDライトが照らし出す光に反射して目の前の雪だけが見えているが、離れた場所では雪は全く見えないし地面にもまだ雪は無い。ただし予報ではこれからが降雪が本格化する時間帯だ。

 大峯山から林道に至る稜線は風が吹き抜けるが雨具のおかげで体の寒さは大丈夫。しかしフリースの手袋は風を通してしまうので指が冷えてきて、ナップザックからオーバーミトンを取り出して着用。風を通さなくなるだけでもずいぶん違う。

 年末には雪が残っていた林道は雪が溶けて北斜面側にも雪は残っていなかった。昨日は特に暖かかったからなぁ。林道から斜面に取り付いて廃道化した登山道を辿るが、ここでも前回の雪は上部を除いて消えていた。前回は雪の上に付いた獣の足跡でルート判別できたが今回は頼りにできない。いつもは電池節約のためLEDライトの明るさを落としていたが、今回は明るさを強めていつもより遠くまで見えるようにしてルート判断。一部道を見失った区間もあったが、今回は概ね廃道を辿ることができた。廃道は尾根直上より南に付いている区間が長く、冷たい北風を避けることができた。

 廃林道に降り立って終点まで歩く。ここも尾根南側で風が無いのが有り難い。徐々に雪が強くなってきたが、まだ積もる気配はない。しかし写真撮影でフラッシュを焚くと白い点として写真に明瞭に残るようになった。

 廃林道終点から登山道へ入ると尾根直上に道が移って風が当たるようになって寒さが増すが、雨カッパのフードのおかげでだいぶマシである。雪は僅かに地面を白くし始めているが、積雪量はまだ1mmにも満たないだろう。ごま塩を振りかけた程度であった。この付近では古い雪はほとんど残っておらず、1134m東側のみ残っていた。しかし標高が上がると古い雪が徐々に増えてきて標高1200mを越えるとコンスタントに続くようになった。でも雪は良く締まって乗っても沈まないので楽に歩ける。おそらく積雪量は多いところで5〜10cm程度だろう。しかし新雪は相変わらず表面だけでmm単位しか積もっていない。

 鏡台山北峰に近付くと雪も風も強まって今シーズン初の吹雪状態。まだ周囲は真っ暗で詳細は見えないが、どうやら木の枝は霧氷で白くなっているようだ。雪の上には小動物の足跡はあるが人の足跡は無かった。

 鏡台山北峰を通過して鏡台山へ向かう。時刻的にはもう十分明るくなっていい頃だが、まだライトが必要な明るさのままだ。どうも雪雲が濃いらしい。鏡台山へ向けて下りにかかると南斜面に入って北風がブロックされて体感的にかなり暖かくなる。ここまで雨合羽の上着+ウィンドブレーカ+半袖だったが、傾斜が緩むと寒かったので防寒着を追加。本当はカッパを脱いでその下に着たかったのだが、カッパを脱ぐのが寒いし低温で乾燥した雪で濡れる心配が無いので、カッパの上にジャンパーを着た。

 鞍部から登り返して鏡台山山頂に到着。時刻は6時半過ぎで日の出まで30分を切っているがまだライトが必要な明るさのままで、フラッシュを焚いて写真撮影を行った。通常ならここまでの所要時間は3時間くらいであるが、今回はまだ2時間半しか経過していない。風邪で3が日を寝て過ごしその後は出社が3日しかなかったので、いつもより疲労が蓄積していないのかもしれない。

 鏡台山から林道までの下りは南斜面で古い雪はほぼ消えているが、新雪が数mmほど積もって白くなっていた。しかし雪の下の地面はまだ凍っておらず、湿った土で滑ってお尻からコケてしまったが、幸いにしてナップザックが保護してくれて衣類への土の付着は最低限で済んだ。辛うじて地面を白くしている雪よりも湿った土の方が圧倒的に滑りやすかった。

 林道が接近するくらいまで標高を落とすと雪雲から出て視界が開け、これから向かう五里ヶ峯が見えるようになったが、あちらは雪雲の下で助かった。先週は斜面北側の日陰になる部分だけ雪が残って凍結していた林道は、今回は見える範囲はほぼ雪に覆われていた。雪が消えた大峯山東側の林道とは大きく異なるが、こちらは標高が高い分だけ雪になりやすかったのだろう。

 920m鞍部まで僅かな登り返しと緩やかな下り。五里ヶ峯への登りに切り替わってジャンパーを脱いで放熱対策。北斜面に変わるが鏡台山より標高が落ちた分だけ古い雪の残り方はかなり少ない。最低鞍部付近は新雪はほぼ無かったが登り返しで高度を上げていくと僅かに地面を白くしていた。

 いつの間にか頭上の雲は取れて青空が広がっていたが、長野盆地周囲の山にはまだ雲が絡んで東の空にも雲が多く、雲から太陽が顔を出したのは日の出の時刻から15分以上経過してからだった。ここは東向きの稜線で冷たい北風が吹き抜けるはずが、いつの間にか風が弱くなっていた。もしかしたら風が強いのは雪雲の中だけなのかもしれない。

 登り切って雪が無い五里ヶ峯山頂に到着。ここは雪雲の下で展望が開けるが、西側の近場の山に雪雲がかかっているくらいなので、遠くて標高が高い北アルプスは全く見えなかった。今年初の北アの展望は次回以降に持ち越しだ。

 下山開始して五里ヶ峯北斜面に入ると古い雪がまだ残っていて、その上には足跡があった。おそらく人数は1人だけで林道から五里ヶ峯までは足跡が無かったので、山頂を往復したか山頂から南へ下ったか逆に南から登ってきたのだろう。

 標高950mの勘助道の標識を通過して971m峰、942m峰、875m峰と越えていくと新雪も徐々に減っていき、場所によっては全く雪が無い場所もあった。875m峰北西の850m肩の送電鉄塔に到着。ここでも展望が開けるが五里ヶ峯同様に雪雲が邪魔して北アルプスは見えなかった。

 ここで縦走路を離れて北に派生する枝尾根に入る。この尾根入口が鏡台山が唯一見える場所であるが、山頂はまだ雪雲の中に入ったままだった。

 枝尾根は明瞭な一本尾根で分かりにくい分岐は一切無く、下りでも地図を見なくても迷うことはない。正式な登山道があるわけではないが、赤松が生えて茸止め山らしく尾根上には比較的明瞭な踏跡が続いて藪は無く歩きやすい。傾斜がきつい場所もあるが概ね適度な傾斜が続く。尾根の下部の方、標高500m付近が倒木が多くて歩きにくいが長続きしない。

 尾根末端に到着し、平地歩きで発熱が減って寒くなるのに備えてジャンパー着用。同時に雨具を脱ぐ。カッパに長靴のままでは農作業の格好そのものだから(笑) 尾根突端の出入口から害獣除けの背の高い柵を出て駐車場まで車道歩き。今日は日曜日で猫のいる工場はお休みでドアが閉まっており、外にいる猫は1匹だけだった。下界はまだ日差しが無くて寒いので、猫たちの多くは工場内のどこかで固まって過ごしているのだろう。

 下界はぱっと見では雪は全く無いように見えるが、地面をよ〜く見ると土の上には僅かに新雪が見られる箇所も。私が山を歩いている間にここでも雪が舞ったようだ。窪山展望公園に到着すると私の車のフロントガラスに霜は降りていなかった。展望台から眺める北西にはいつもなら飯縄山や高妻山が見えるが、今日は雪雲が覆って見えなかった。

 

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